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綾瀬を知ろう

レファレンスとは

レファレンス(reference)とは、英語で「参考」「参照」という意味のことばで、図書館に来館される方が必要な情報を手に入れるためのお手伝いをするサービスです。司書があなたの調べもののお手伝いをします。
※法律や医学の相談、美術品の鑑定など専門的な資格や知識が必要な分野に関する相談は、参考になりそうな資料・情報を提供する以上のお手伝いはできません。

レファレンス実例集

これまでにお受けしたレファレンスから、綾瀬市に関連の深いものを中心に、いくつかの事例をご紹介します。

レファレンス実例について
質問 厚木基地ができる前の市内の道路の様子を知りたい。地図や地名の説明などがあれば見たい。
回答

次の3冊を紹介した。
『綾瀬市史研究 第11号』
『綾瀬市史民俗調査報告書 7 蓼川・本蓼川の民俗』
『綾瀬の地名 文化財調査報告書 第12集 』

調査内容

・地図については、『綾瀬市史研究 第11号』に掲載された「綾瀬の古道」という論文の付録として、現在の市内の地図と古道の位置を重ねたものがあった。また『綾瀬市史民俗調査報告書 7 蓼川・本蓼川の民俗』p25に「蓼川村上分絵図」が載っており、「厚木道」「神奈川道」などの記載が見られる。

・地名については、『綾瀬の地名 文化財調査報告書 第12集』p18、24、33、44、48、77、78、92、100に、各地域ごとの「道・坂・橋の名称」の項目があり、それぞれの道の名称と説明が書かれている。

参考資料 『綾瀬市史研究 第11号』綾瀬市/編、2010年
『綾瀬市史民俗調査報告書 7 蓼川・本蓼川の民俗』綾瀬市秘書課市史編集係/編、1999年
『綾瀬の地名 文化財調査報告書 第12集』綾瀬市教育委員会/編、1993年

レファレンス実例について
質問 「地神講」について調べている。地域の行事らしいがどのようなものか。このときに建てる地神塔というものがあると聞いたが、綾瀬にもあるか。あるなら所在地を知りたい。
回答

「地神講」は、社日に行う講。社日とは、春分・秋分の日に最も近い戊(ツチノエ)の日のこと。この日は土をいじってはいけないとされている。

地神は田畑の神様のことで、五穀成就を祈願する行事。当番の家(ヤド)に集まって地神の掛け軸をかけたり、地神塔の前に集まったりして念仏を唱え、飲食をする。

地神塔は綾瀬市内各所にあり、写真と所在地が資料に掲載されている。

調査内容

・「地神講」について
神奈川県の年中行事に関する資料をあたる。『日本の民俗 14 神奈川』p250「地神さまの日」に「綾瀬町早川」の記述あり。ここから『綾瀬市史民俗調査報告書 1 早川の民俗』をあたると、p166「社日」の項に、地神講を行う日として説明が載っている。

・地神塔について
『文化財調査報告書 10 綾瀬の石造物 2』p9から、記述と写真がある。同資料の巻末に地区別の一覧表が掲載されており、所在地が明記されている。
『相模の道祖神(さいのかみ)』p22にも、<綾瀬市深谷の享保一四年(一七二九)単体像の「講中」が最古>との記載があった。

参考資料 『神奈川 日本の民俗14』和田正洲,第一法規出版,1974年
『綾瀬市史民俗調査報告書 1 早川の民俗』綾瀬市秘書課市史編集係・編,綾瀬市,1991年
『綾瀬の石造物 2 文化財調査報告書10』綾瀬市教育委員会・編,綾瀬市教育委員会,1987年
『相模の道祖神(さいのかみ)』平塚市博物館・編,平塚市博物館,1999年

レファレンス実例について
質問 綾瀬にある道祖神やお地蔵さんについて調べたい。
回答 次の2冊を紹介した。
『文化財調査報告書第九集 綾瀬の石造物(一)道祖神・庚申塔』
『文化財調査報告書第十集 綾瀬の石造物(二)』
調査内容

・郷土資料の民俗の分類の棚をあたる
文化財調査報告書の中から、市内の石像物について、所在地や作られた年代を現物の写真付きでまとめた資料を2冊紹介した。

・OPACで検索
郷土資料内で「道祖神」「石造物」をキーワード検索。
『綾瀬市史研究第8号』p41から「道祖神とセエトバライ」という論文が掲載されており、その中に所在地や道祖神祭りについての記述がある

参考資料 『文化財調査報告書第九集 綾瀬の石造物(一)道祖神・庚申塔』綾瀬市教育委員会、1986年
『文化財調査報告書第十集 綾瀬の石造物(二)』綾瀬市教育委員会、1987年
『綾瀬市史研究 第8号』綾瀬市、2002年

レファレンス実例について
質問 深谷の大法寺にある淡島明神堂(びわみ堂)について。移設したらしいが、元々の場所はどこだったのか知りたい。また「びわみ堂」という別名の由来を知りたい。
回答 元は、市内の落合にびわみ堂というお堂があった。日蓮上人が佐渡へ流された折にそこに立ち寄り休息した。そのことが縁で大法寺に移されたのが淡島明神堂の前身とされている。
「びわみ堂」という別名は、休息した日蓮上人が、そのときになっていたびわの実を眺めたということから、そう呼ばれるようになった、とのこと。
調査内容

深谷という地名から『綾瀬市史民俗調査報告書 3 深谷の民俗』をあたる。
目次から、寺院に関する記述を検索し、大法寺についての項を確認。
p321「境内に淡嶋社がある。」「この堂はもとは落合にあったとか落合のびわん堂にあったとかいい、大法寺建立の折に移されたともいう。」という記述があった。

また、同資料のp343「伝説」の項に、民間の伝承としてびわみ堂の名前の由来についての記述があり、『綾瀬市史 2 資料編近世』p59が挙がっていたため、市史を確認。『新編相模国風土記稿 巻六四』から抜粋した深谷村の項に「淡嶋社」の説明があった。

参考資料 『綾瀬市史民俗調査報告書 3 深谷の民俗』綾瀬市、1994年
『綾瀬市史 2 資料編近世』綾瀬市、1992年